ZEH住宅の知っておきたいメリット・デメリット

ZEH住宅はゼロエネルギー住宅のことであり、家庭内の消費エネルギーよりも創り出すエネルギーのほうが多い住宅のことを指しています。優れた設備や性能が取り入れられた住宅にすることで、日々必要となる光熱費を大幅に削減し、創り出したエネルギーで賄おうとしている家のことです。環境と家計の両方に優しい住宅であり、たくさんのメリットがありますが、デメリットも存在しています。詳しい特徴を知らないままZEH住宅を選ぶと後悔することになる可能性があるので、具体的な特徴を知った上でこのタイプの住宅を選ぶかどうか決めると良いでしょう。
もしも、ZEH住宅を選ぶのであれば高断熱化や省エネ、創エネが取り入れられた家で生活するので、光熱費を抑えることができます。HEMSと呼ばれる電気を見える化できるシステムが導入されるケースも多く、このHEMSを活用することによって住宅全体で使用されている電気量をコントロールすることが可能です。高断熱化などの高い性能やHEMSのような優れたシステムがあることによって、自宅の消費エネルギーを最小限に抑えることができますし、太陽光発電のおかげで自宅にて電力を創ることもできます。省エネを意識して断熱性能が高められた家は、家の中の温度を一定に保ちやすいという特徴があるので、住む人にも優しいというメリットも感じられるでしょう。他にも、停電時でも電気が使える、補助金が申請できるなどのたくさんのメリットがあることを知っておくと良いです。
ただし、ZEH住宅を建てる場合は建築コストが高くなってしまうというデメリットがあり、一般の住宅より最低でも100万円は高くなるとされています。導入するシステムや設備のグレードによっては、300万円以上高い費用が必要になってもおかしくないので、建築コストがかかることを知らなければ、話を進めてから想像以上にたくさんの費用が必要であることに気づくでしょう。また、メンテナンスを行う必要があることもデメリットであり、長く効果的な使い方をするためにはお金をかけて定期的にメンテナンスしなければならないので注意が必要です。
ZEH住宅を建てるのであれば、一般的な住宅よりもたくさんの建築コストが必要になったり多くのメンテナンスが必要になったりしますが、お得に性能の良い住宅を手に入れることができることには変わりがありません。長い目で見ると消費エネルギーの削減による光熱費の節約や、太陽光発電で創られた電力の売電などで建築コストやメンテナンス費を回収できることも多いです。多くのハウスメーカーはかかるコストと節約や売電によるお金の動きのシミュレーションを行ってくれるので、これを参考にして導入するかどうか決めると良いでしょう。ZEH住宅のメリットとデメリットの両方について理解を深め、納得できる家づくりが実施できるようにしてください。

